いのちのパンを食べて - 風にそよぐ葦

金銭を愛する者は、
それに満足することはない。
また富を愛する者は、
それで得をすることはない。ｺﾍﾚﾄ（伝道の書）5：9

食べるものと着る物があれば、
それで十分なはずです。
しかし金持ちになろうとする人たちは、
誘惑に陥り、
多くの、愚かで有害な欲望に
呑み込まれます。Ⅰﾃﾓﾃ6：8～9

　ﾖﾊﾈ6：（60～62）63～69
　ｶﾞﾗﾃﾔ書1：10～24（通読箇所）
　　　（ローズンゲン『日々の聖句』5/21；土）

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　「ソロモンの栄華」と言われ、多くの事業を手掛け、イスラエルで最も繁栄した王であるソロモンは言います。
「金銭を愛する者は金銭に満足しない。
富を愛する者は収益に満足することなく、
得をすることもない」と。

　使徒パウロは弟子のテモテに書き送っています。
「満ち足りる心を伴う敬虔（けいけん）こそが、
大きな利益を得る道です。
私たちは、何もこの世に持って来なかったし、
また、何かを持って出ることもありません。
衣食があれば、それで満足すべきです。
金持ちになりたがる人たちは、誘惑と罠と、
また、人を滅びと破滅に沈める、
愚かで有害な欲望に陥ります」と。

　イエスが寂しいところに退かれたとき、
多くの人々が、イエスを追いかけて来たのですね。
それでイエスは、空腹のまま帰らせるのはかわいそうに思い、人々を草の上に座らせ、
少年が持っていた五つのパンと魚二匹を手に取り、
感謝の祈りをささげてからそれを裂いて弟子たちに渡され、
弟子たちはそれを人々に配りました。
みんなは食べて満腹し、残ったパン切れを集めると
12のかごいっぱいになったのだそうです。
男だけで5千人はいた人々が。

人々はイエスを王にしようと
カぺナウムまで追いかけて来ました。
イエスは、その人たちに
「わたしが天から下って来たいのちのパンです。
わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者は、
私のうちにとどまり、
わたしもその人のうちにとどまります。
生ける父がわたしを遣（つか）わし、
わたしが父によって生きているように、
わたしを食べる者も、わたしによって生きるのです。
わたしを食べる者は永遠に生きます」と言うと、

人々は「あれはヨセフの子イエスではないか。
私たちは父親も母親も知っている。
どうして今、『わたしは天から下って来た』というのか。
これはひどい話だ。だれが聞いていられるだろう」と言って、
弟子たちのうちの多くの者が離れ去り、
もはやイエスとともに歩もうとはしなくなった。

それで、イエスは12人に、
「あなたがたも離れて行きたいですか」と言われた。
すると、シモン・ペテロが答えた。
「主よ、私たちはだれのところに行けるでしょうか。
あなたは、永遠のいのちのことばを持っておられます。
私たちは、あなたが神の聖者であると信じ、
また知っています。」（ﾖﾊﾈ6：1～69）

　また、パウロはガラテヤ地方（トルコの中部）の
教会に宛てた手紙に書いています。
「兄弟たち、
私はあなたがたに明らかにしておきたいのです。
私が宣べ伝えた福音（イエスに関わるうれしい知らせ）は、
人間によるものではありません。
私はそれを人間から受けたのではなく、
また教えられたのでもありません。
ただイエス・キリストの啓示によって受けたのです」（ｶﾞﾗﾃﾔ１：11～12）と。

　私も金銭を愛し、金持ちになりたい者ですが、
天の神、【主】は、「衣食が足りてればいいでしょう」と
言っておられるのかもしれません。
確かに、今まで、一日一日の食べ物、着る物がなくて
困ったことは一度もありませんでしたから。

金持ちになるために力を使うよりも、
永遠のいのちのパンであるイエスを食べる
（イエスと思いを一つにしながら生きる）ことの
素晴らしさを味わいたいですから。

この福音（イエスに関わるうれしい知らせ）は、
人が、弟子たちが考え出したものではなく、
パウロが言うように神からの啓示によっているのですから。

イエスを通して来てくださっている
【聖である霊】と呼ばれる方が心に置いて下さる
【父である神】の御思いと思いを一つにしながら。