この方が声をかけられると

ヨブは神に言った。
私はあなたを仰ぎ見ます。
それ故、塵（ちり）と灰の上に伏し、
自分を退け、悔い改めます。」ﾖﾌﾞ記42：5～6

天からの光が突然サウルを照らし、
彼は倒れ
「サウル、サウル、
なぜ、わたしを迫害するのか」との
声を聞いた。
彼が
「主よ、あなたはどなたですか」と言うと、
声が言った。
「私は、あなたが迫害している
イエスである。」使徒9：3～5

　民数記6：22～27
　ﾙｶ8：22～25（通読箇所）
　　　（ローズンゲン日々の聖句2/6；土）

　誠実で直ぐな心を持ち、
神を恐れて悪から遠ざかっていたヨブ。

　ある日、一日の内に7人の息子と3人の娘、

さらに、全財産を失ってしまったのだそうです。

そのうえ、今度は、全身に悪性の腫物（しゅもつ）ができ、
ヨブは灰の中に座り、
土器のかけらでからだを引っ掻いていたのだそうです。

　妻からは「あなたは、これでもなお、
自分の誠実さを堅く保とうとしているのですか。
神を呪って死になさい」と言われ、

見舞いに来た友人たちからは、
あなたが、神に対して何か悪いことをしたから
この災いが来たのだから、悔い改めなさい」と
迫られたのだそうです。

　けれども、ヨブは、
自分は、神の前に、悪いことをしないように生きて来た。
こんな災いに会うような悪いことをした覚えはない。
私がなぜ、こんな目に遭わないといけないのか、神と論じたいと言い張ったのだそうです。

　それで、天の神、【主】、
「『わたしはある（I am）』という者」と
名乗られる方（出ｴｼﾞﾌﾟﾄ3：14）が、ヨブに声をかけられました。

　「知識もなしに言い分を述べて、
摂理を暗くするこの者はだれか。
さあ、あなたは勇士のように腰に帯を締めよ。
わたしはあなたに尋ねる。わたしに示せ。
わたしが地の基を定めたとき、あなたはどこにいたか。
だれがその大きさを定め、
だれがその上に量り縄を張ったか。
その要の石はだれが据えたのか。

　海が噴き出て、体内に流れ出たとき、
だれが戸でこれを閉じ込めたのか。
わたしはこれを区切って境を定め、
かんぬきと戸を設けて言った。
『ここまでは来てもよい。
しかし、これ以上はいけない。
おまえの高ぶる波はここでとどまれ』と。
～～～～。」

　それで、ヨブは答えたのですね。
「あなたには、すべてのことができること、
どのような計画も不可能ではないことを、私は知りました。
私はあなたのことを耳で聞いていました。
しかし今、私の目があなたを見ました。
それで、私は自分を蔑（さげす）み、悔いています。
ちりと灰の中で」と。

　それで、天の神、主は、ヨブを元どおりにされ、
さらにヨブの財産をすべて2倍にされたのだそうです。
そして、新たに息子７人、娘３人を与え、
子どもたちも、天と地で2倍にされて。

　サウロは、
イエスの復活を宣べ伝えているイエスの弟子たちを、
神に逆らい、民衆を惑わす者たちだとして、
これを捕らえ、あるいは、死に至らしめていたのだそうです。
そして、ユダヤ国内だけでは飽き足らず
隣国シリアのダマスコにまで出かけて
イエスの弟子たちを捕らえようとしていたのですね。

　サウロがダマスコの近くに来たとき、
突然、天からの光が彼を照らし、
地に倒れたパウロに声があったのだそうです。
「サウロ、サウロ、なぜわたしを迫害するのか」と。

　すべての人間の身代わりとなって
十字架刑での処刑を受け、
死んで墓に葬られ、
三日目、日曜日の早朝、
死人の中から新しい霊のからだに復活し、
天の、父である神の右の座に復帰されたイエスが、
この迫害者サウロに現れて、彼をひっくり返して、
使徒パウロとして立て、
当時の地中海世界に、
ご自身による救い、
新しい生き方による祝福を伝え、届ける者と
されたのだそうです。